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life:: ルーツを纏う。

昨年末から着付けを習っています。
すでに本科を修了し、現在は高等科で講師の認定を目指しています。
もともと着物には興味があったのですが、なんとなく敷居の高さを感じていて(それはたぶんお値段と決まりごとのせいなのですが)、これまで手を出せずにいました。それも昨今の着物ブームで、若い人向けのアンティークショップも増え、ずいぶんお安く揃えられるようになってきたようです。
おととしから正月着物デビューを目標にかかげていたことでもあるし、おしゃれの幅も広がるだろうと、思い切って足を踏み入れたのです。

今までいろいろな習い事に手を出してきましたが。。こんなに面白く、なんというか、生活を変えてくれるものは初めてです。
帯や着物のことがひとつずつ分かるたび、あぁそういうことだったのかと、不可思議に思えていた着物の世界がだんだんと身近く、意味あるものとして実感されてきました。

着物を自分で着られれば、パーティーに着て行きたい、お能にも出かけたい、お茶やお香だって習えるじゃないの?急に選択肢が広がったような思いです。
家紋について知りたい、時代ごとの風俗も知りたい、それなら歴史だって知りたい。しかもそれは単なる博学的な興味による知識じゃなくて、生活のなかで生かされるような、言ってみればおばあちゃんの知識。

目からうろこなどといいますが、そうではない、これは背中に目が開くような思いです。これまで茫洋としていた自分の背景が急にくっきりと、立ち現れてきたような。伝統文化なんて関係なく暮らしているようでも、やっぱりどこか日本人としての自分のルーツにつながっているからなんでしょう。

いつも、流行りの外国の習い事をしてみても、どこか冷めた気持ちで「所詮日本人だし」と、なんだか足元が浮ついているような違和感をもったまま、極める気にはなれず中途半端に放り出していたものです。

初めて袖を通すのに、しっくりとくる母や祖母の着物たち。
こんどはちゃんと最後まで、追い続けられそうな気がしているのです。

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