design:: オリジナルは自然の中に。
何かを表現しようとしている人なら、「オリジナリティ」という言葉に、何度かつまづいているんじゃないでしょうか。オリジナリティのある音楽。オリジナリティのあるデザイン。オリジナリティのある文章。。
これまでにも何度か他で書いたことがあるのですが、私はオリジナルは自然の中にしかない、と考えています。あたりまえなんですけどね。
デザインにつまったときはいつも、自然の形や色を見るようにしています。植物の形、雲の形、空のグラデーション。形や色の持つイメージは、全て自然の中から発しているのです。いくらデザイン集を見たって、コピーのコピーのコピーしか作ることはできません。そこにあるのはすでにイメージの寄せ集めなんですから。
「謎解き『世界の中心で、愛をさけぶ』」という、「セカチュー」の解説本があります。著者はその中で、アニメ「エヴァンゲリオン」からの影響を示唆しつつも、"『世界の中心で、愛をさけぶ』のタイトルはパクリである"という世の中の批評に対して反論しています。
「そもそも現代の芸術観では先行作品を引用することじたいは悪ではありません。センスが求められるのは引用の仕方においてです。」まぁ著作権法上からみれば引用とパクリは同じではないのですが、この論には共感できます。けれど、この「引用の仕方」という表現すら、エヴァンゲリオン解説本の中の「その引用の手つきのよさ」という一節の影響を受けていると思えるのです。。
人が自分の中からだけ引き出せるものがあるとしたら、それはその人の記憶と発想、なのじゃないでしょうか。引用は悪いことではありません。日本には「本歌取り」という由緒あるパクリ(失礼)文化があります。自分が良いと思うものを、人も良いと思うように、ととのえて出してあげるセンスだけが、人がオリジナリティを出せる場所なんじゃないでしょうか。
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